NO16 「区画のご希望は・・・」
2003.7掲載予定
 キャンプでは、テントを設営する所等を区画(サイト)と呼んでおります。「お客様の区画は何番です」、
「上段の区画の方です」等のような感じです。
 また、繁忙期には他のお客様の泊数や利用組数等の理由で、お客様から区画のご希望はお断りしております
が、その時期以外については、よほどの理由がない限りご希望を承っております。
 さて、度々ご利用頂くお客様には、多少繁忙期でも区画のご希望の融通をきかせる事は正直言ってあるので
すが、中にはバイクでお越しのお客様で、最初のご利用時に満杯状態だったために、「区画でない場所でも良
ったらどうぞ!」と、利用をお受けしたばっかりに、満杯でもないにも拘わらず、いつ来られても「区画はお
好きなところでどうぞ!」とご案内すると、最初の苦肉の策でお受けした、本来区画でない所へ必ずテントを
設置されます。「他にも空いておりますから、そこでなくてもいいですよ」とお声を掛けてはみても「ここが
多少斜めになっていて、寝心地がいいので・・・、それにいつでも必ず空いているから」とのご返答。
 このお客様のご希望区画、いや、区画でない所なので、ご希望場所はいつもの所になっておりましたが、最
近ようやく心境の変化?なのか「やっぱりこっちの区画にします」と本来の区画に設置されております。心境
の変化に至った真意は、よくよくお聞きすると「テント中でいる時、横を通った人の言葉がちょっと気になり
まして」その言葉とは「ここ区画ではないよね。だけどテント張っていると云うことは、ここのぬし的な人な
のかも知れないね」そんな言葉が心境の変化をもたらしたとの事です。
 「管理人さんがここのぬしになんですから、私がぬしになるわけにはいけませんでしょう!」と心境の変化
に対する言及したお言葉に、管理人として12年経った私には「ぬし」という言葉が、心地よくないはずがな
いのはいうまでもありません。