NO4「管理人の一番大事な事は長くやること」
2000.7.8掲載
 管理人の仕事に就いた当初は、仕事内容、キャンプ場管理人としてのキャンパーとの立
場など、すべてにおいて今までの価値観では、対応できず、不安だらけの毎日でした。
 そんな日々が2ヶ月ほど過ぎた週末、十組弱の予約が入っていたにもかかわらず、朝か
らの大雨でほとんどの方からキャンセルの連絡、そのような状況の中で一組のご年配のご
夫婦が、チェックインにお越しになり、早速大雨の中設営を始められました。「こんな大
雨で大丈夫ですか?」という、何の知識のない私の問いに対して「管理人さんこそ雨の中
でお話しせずに、テントの中にどうぞ」とのご返事。テントの中に入らせて頂くと「タオ
ルをどうぞ、テントは雨でも大丈夫ですよ!テント設営も工夫次第で雨に濡れなくて済む
し、設営してしまうと割と快適ですよ」とのお話し。
 「実は管理人の仕事について、わからない事ばっかりで不安なんです。」とお話しした
所、「何事も経験です。とりあえず、がんばって管理人しましょう!」と励ましのお言葉
を頂き、トンネルの先に明かりが見えたような安心感を抱きました。
 その後、大阪でのキャンピングショーでパンフレットを配布している時、励まして頂い
たご夫婦にお会いした際に「管理人まだやっているんですね。それでいいんですよ。まだ
やめたらだめですよ。」と声を掛けて頂きました。
 その後もキャンプショーでお会いする度に「まだやっているんやね。キャンプ場にいつ
もの顔がある。これが管理人で一番大事な事です。」と声を掛けてくれます。
 「管理人とは」を教えて頂いたご夫婦でした。