NO6「ご無沙汰しております」
2001.3.27掲載
 2年程前の秋、キャンプ場のPRのため、来阪した帰り道の山陽自動車道上り坂にて、
前を遮る一台のキャンピングカーに遭遇致しました。
 「キャンプの帰りなのかなぁ?」と接近して見ると、愛媛ナンバーで「瀬戸大橋経由で
帰られるだろう」と勝手な推測をしながら、あまりの遅さに追い抜き、サービスエリアで
休憩を取っていると、先程のキャンピングカーもほどなくサービスエリアに到着致しまし
た。
 休憩もそこそこに、出発しようと駐車しているキャンピングカーの前を通過する際、運
転席を見ると、見覚えのあるお顔だったので、車を止めて記憶をひも解き、2回ほどご利
用頂いているご夫婦の方とわかり、早速ごあいさつしようと思い、運転席の窓をノックし
て「ご無沙汰しております」というと「誰や?」とちょっと不審そうなご返答でしたので
「小豆島のキャンプ場の管理人です」というと「兄ちゃんかいなぁ」とようやく気付いて
頂いた様子。
 このご夫婦、ご来場の際お聞きした話によると、半リタイアで1年の内、キャンプや海
外旅行とかで、3ヶ月程しか自宅におられないぐらい、ご夫婦で出掛けておられるとの事
です。
 但し、他のキャンプ場さんから「奥さんが入院しているらしい」との話があって、また
最近こちらにもお見えでないので、心配をしていた時期でしたので、ひと安心したご夫婦
揃ってのサービスエリアでの再会となりました。
 ちなみにこの時は、春から全国を回っての、自宅への帰路途中との事「さすがに5ヶ月
は疲れるわ」とご主人さんの言葉に「奥さんも、元気そうで安心しました」と声を掛け、
偶然の再会場所を後にしました。